要約:つまり「学習フィールドはどこにあるのか?」ってことかな!?。通常のフィールドは「野外やスポーツ会場など:探求やトレーニングの場」を意味しますが、習う知識確認などの場でも学習フィールドのはず。つまり、学習の場(学習の枠組み)は身近なところにもあるというのが「生物学習」の本質です(我々は常に自然の一部であり、その学習の場は「実体と概念の連立連携」から成り立っています)。
それで、教室に限らず、自然誌学習/生物学習は「現実実体の枠組み:2系6要素」に従い、同時に、身近な人との話し合いを必要とします(共存共学の必要性)。
その目的は「なに・なぜ・どうして・どのようにして:それ本当?」という話題を、改めて段階的に確認し、前向きに取り組み共有するため。その近道として、とりあえず、自分自身で気軽にチャレンジ、身近な自然誌探求「骨パズル」を試してみることも有意義であろうと思っています。
つまり、「実体」が示すイメージを「構造から考える・それなりに納得する」という経験値は、空論ではなく、話し合いの確かな枠組みを提供します(生物学習の本質:観察的な視点を分析的な視点へ変換すること)。
そのためには、プロトコール /PCL(多くが納得する間違いが生じない取り決めや手順)も必要ですが、その主体的な取り組みこそ自然誌フィールド学習の意味意義と思っています。なお、「全てを求める」のではなく、段階的な取り組み/話し合いとしての対応が大切です。
従って、例えば、煮魚・潮汁の後には、お料理提供の方にお願い/了承を得て「骨パズル実験」を試してみることも自然誌探求学習です。つまり、科学実験の基本5ステップ「計画・事前準備・実践・記録・事後処理」に基づく構造解析(観察評価)と、時間があれば、成果公表(自己評価/自己表現/アサーション)に向かうはずです。なお「仮説」は使うもので立てるものではありません。
例えば、アジ・マダイ・スズキ・マグロ・トラウトなら手軽な材料。頭部骨格系の額縁標本(骨格系の展開配置標本)ならアジでチャレンジ。スズキやブリなら立体標本(サブサイト:自然誌ギャラリーあるいは自然誌アートGalleryも見てね!)、マグロ頭部なら「自然誌工芸品」にもなるよ!。作り方は「D.展開図」のサイトを参照です。
自然誌学習/生物学習は、些細な「はじめの一歩」で扉が開きます(それらは偏差値学習では開きません)。バランスの取れた教師やフィールドの必要性ですが、自然誌は多義に渡り無理もあるので、自分自身で確かめることも有意義と思っています。その経験値は確かに「読解力の志向」へ向かいます。試してください(つまり、なに・なぜ・どうして・どのようにして・それ本当?って段取りを思い出し考えてみること:自己分析能力の平易なトレーニング)。それらは、正否・優劣・知識レベルに関わりなく、誰もが共有可能な「共存共学の枠組み」を形成します。つまり、普通の話ですが、楽しげな前向な発展的な学習の場を提供します。
なお、「骨パズル」だけでなく、もう少し「自然誌生物学」の道筋を試してみたい方は、上記の「魚類マクロ組織のデジタル顕微鏡観察」や印刷用テキスト(PDF)などで深掘りしてください。それらは、つまり、階層構造レベル「個体・器官/組織・細胞」なので、同時に、動物細胞の形や運動性の顕微鏡観察も進めてください。もちろん、いわゆるフィールド学習(生態系という階層性)のことも気に留めて欲しいと思っています。